❏ Requiem(死者のためのミサ曲)
歌詞の読み方(純イタリア式)と,単語ごとの訳

「レクイエム」のラテン語の発音を,標準であるイタリア式の平均的なところでカナ書きし,単語ごとの訳をつけてみました。
 (2022年5月一部カナ書き修正)
ここに書いてある発音は日本の音楽界に流布していてイタリア式と呼ばれているものとは少し違いますが,こちらが本当のイタリア式です。そのことについてはこちらをごらんください。演奏に使う発音がすでに決まっていて練習を始めていらっしゃる場合は,発音についての以下の説明は参考ということで。
歌詞の読み方と訳の見方の説明はこちらの最初をごらんください。
ここでは Verdi 版の歌詞(Mozart 版の歌詞はこの中に含まれる)と,それにはなく Fauré 版にある歌詞をとりあげています。
単語ごとにつけた訳はあくまで歌唱の参考のためのもので,ラテン語としての辞書的な意味から大きくはずれない範囲でこれぐらいがふさわしいのではないかと,とりあえず考えたもので,教義上の正確性や正当性を追求したものではありません。ただ,それではうまく通じないところがあります。特に,原語がラテン語ではない部分,最初の Introitus にある旧約聖書『詩編』64(Vulgata Clementina 版番号)の最初に対応する部分がそうです(さまざまな訳がありますが,例としてこちらのリンクを参考になさってください)。

■ もくじ ■

Introitus

Kyrie

Dies irae (Sequentia)

Tuba mirum

Liber scriptus

Quid sum miser

Rex tremendae

Recordare

Ingemisco

Confutatis

Lacrimosa

Offertorium

Sanctus (Benedictus 含む)

Pie Jesu

Agnus Dei

Lux aeterna

Libera me

In Paradisum


❏ Introitus

イタリア式発音によるグレゴリオ聖歌としての歌唱例①(Youtube にリンク)

同②(独唱)

Réquiem*aetérnam
クウィエ ルナム 語末の m の個人差について
  ( * ここで切れる場合は[クウィエム / エルナム])
安息を 永遠の

dóna éis, Dómine:
イス ミネ
与えてください 彼らに 主よ。

et lux perpétua
エトクス ペルトゥア
そして 光が = 永続する

lúceat*éis.
チェア イス
  ( * ここで切れる場合は[チェアト / イス])
(光が)あたりますように 彼らに。

Te décet*hýmnus, Déus, in Sion,
チェ ティムヌス ウス インスィオン
  ( * ここで切れる場合は[チェト / ムヌス])
あなたを 飾るにふさわしい 讃歌が 神よ で=シオン

et  tíbi reddétur vótum in Ierúsalem.
ティビ レットゥル ヴォトゥム イニェザレルム
そして あなたに対して 実行されるだろう 誓願が で=エルサレム。

Exáudi oratiónem*méam:
エクウディ オラツィン メアムこの場合の x の個人差について
  ( * ここで切れる場合は[オラツィネム / アム])
聞きいれてください 祈りを = 私の。

ad te ómnis cáro véniet.
アド ムニス ヴェニト 語末の d の個人差について
のところに=あなた すべての 肉体が やってくるだろう。


❏ Kyrie

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Kýrie
リエ
主よ

eléison.
イソン フレーズ末の n の発音について
主よ あわれみたまえ

Christe
ステ
キリストよ

eléison.
イソン
あわれみたまえ


❏ Sequentia (Fauré 版にはない)

《Dies irae》

Díes  írae, díes  ílla,
ディスィディスィッラ語末の s の個人差についてl の発音法r の発音法
日 = 怒りの 日は = その

Sólvet saéclum*in favílla:
ルヴェト クル ンファヴィッラ
  ( * ここで切れる場合は[クルム / イン...])
破壊するだろう 世界を へと=灰燼

Téste Dávid cum Sibýlla.
ステ ヴィド クムスィッラ
証しのとおり ダビデ(と) と(の) = 女預言者。

Quántus trémor*est futúrus,
ントゥス トスト フトゥルス
  ( * ここで切れる場合は[モル / スト])
どれほど大きい 恐怖が ある=だろうか

Quándo Iúdex*est ventúrus,
ンド デク スト ヴェントゥルス
  ( * ここで切れる場合は[デクス / スト])
...するときに 裁く者が やってきて

Cúncta strícte discussúrus!
ンクタ ストクテ ディスクッルス
すべてを きびしく 取り調べようとする(とき)。


《Tuba mirum》

Túba, mírum spárgens*sónum,
トゥルム スルジェン ヌム
  ( * ここで切れる場合は[ルジェンス / ヌム])
ラッパが 驚くような(音を) 響かせ 音を

Per sepúlcra regiónem,
ペルセルクラ レジネム
...を通って = 墓場(複数) 各地の

Cóget*ómnes*ante thrónum.
ジェ ムネッ サンテトヌム
  ( * ここで切れる場合は[ジェト / ム...][...ネス / アンテ...])
召集するだろう すべての(死)者を の前に=王座。

Mors*stupébit*et natúra,
トゥトナトゥ
  ( * ここで切れる場合は[ルス / ストゥ...][...ビト / エト])
死も 驚き動きを止めるだろう 自然界も

Cum resúrget creatúra,
クム レルジェト クレアトゥ resurget の s の個人差について
...するときに よみがえり 被造物が

Iudicánti responsúra.
ユディンティ レスポン
裁く者に対して 答えてゆくことになる(とき)。


《Liber scriptus》

Líber scríptus proferétur,
ベル スクプトゥス プロフェトゥル
本が = 書かれた 持ち出されるだろう

In quo tótum continétur,
インクウォ トゥム コンティトゥル
の中に=そこ(本) すべてが 書き収められており

Únde múndus iudicétur.
ンデ ンドゥス ユディチェトゥル
それ(本)にもとづいて 世界が 裁かれる。

Iúdex*érgo cum sedébit,
デク ルゴ クム セビト
  ( * ここで切れる場合は[デクス / ルゴ])
審判者が それゆえ ...ときに 座るだろう(ときには)

Quídquid látet, apparébit:
ウィドクウィド テト アッパビト
  (つなぐ場合は[テ タッパビト])
どんなものでも = 隠しておいた あらわになるだろう。

Nil*inúltum remanébit.
ルトゥム レマビト
  ( * ここで切れる場合は[ル / イルトゥム])
なにもない 罰をのがれた = ままでいられる(ものはない)。


《Quid sum miser》

Quid sum míser tunc dictúrus?
ウィゼル トゥンク ディクトゥルス
何を 私は あわれであり そのとき (あわれな私は何を)言うことになるか

Quem patrónum rogatúrus,
ウェム パトヌム ロガトゥルス
どの 弁護者を (私は)頼むことになるのか

Cum vix iústus sit secúrus?
クムヴィクス ストゥス スィト セルス
...のときに かろうじてなんとか 正しい者が(でさえ) だろう = 平穏でいられる(ときに)。


《Rex tremendae》

Rex treméndae maiestátis,
クス トレンデ マイェスティス
王よ = 畏怖すべき 威厳に満ちた

Qui salvándos*sálvas grátis,
ウィ サルヴァンド ルヴァス グティス
  ( * ここで切れる場合は[サルヴァンドス / ルヴァス])
あなたは  = 救われるべき者たちを 救う 慈悲をもって

Sálva me, fóns pietátis.
ルヴァ メ フォンス ピエティス
救ってください 私を 泉(であるあなた)よ = 慈悲の。


《Recordare》

Recordáre, Iésu píe,
レコルイェ
思いおこしてください イエスよ = 慈悲深い

Quod sum cáusa túae víae:
ウォウザ トゥヴィ
...ということを 私が 原因だ(ということを)= あなたの = (歩んだ)道の。

Ne me pérdas ílla díe.
ネメ ペルダス ッラ ディ
しないでください 私を ほろぼす(ことを) その 日に。

Quaérens me, sedísti lássus;
ウェレンス メ セディスティ ッスス
探すことで 私を あなたは座った = 疲れて

Redemísti Crúcem pássus:
レデスティ クチェム ッスス
あなたはあがないをおこなった 十字架(の刑)を 苦しむことで。

Tántus lábor non sit cássus.
ントゥス ボル ノンスィッスス
たいへんな 苦難が [否定]=でありますように = 無駄(→無駄になりませんように)。

Iúste Iúdex*ultiónis:
ステ デク ルツィニス
  ( * ここで切れる場合は[デクス / ウルツィ...])
正しい 審判者よ = 罰の

Dónum fac remissiónis
ヌム ファク レミッスィニス
贈り物を してください ゆるしの(贈り物を)

Ante díem ratiónis.
アンテ ディエム ラツィニス
の前に=日の = 裁きをつける。


《Ingemisco》

Ingemísco, tamquam réus:
インジェスコ ンクワム ウス
私はうめいてしまう のごとく = 罪人。

Cúlpa rúbet vúltus méus:
ルバ ベト ルトゥス ウス
(そして)罪のために 赤くなる 顔が = 私の。

Supplicánti párce, Déus.
スップリンティ ルチェ ウス
祈る者に対して 寛大であってください 神よ。

Qui Maríam*absolvísti,
ウィブソルヴィスティ
  ( * ここで切れる場合は[アム / アブソル...])
あなたは (マグダラの)マリアを 許し

Et latrónem*exaudísti,
エトラトクサウディスティ
  ( * ここで切れる場合は[ラトネム / エクサウ...])
そして 盗賊を (盗賊の願いを)聞き入れ

Míhi quóque spem dedísti.
イ(ミヒ) クウォクウェ スム デディスティ
私に ・ も 望みを あなたは与えてくれた。

Préces méae non sunt dígnae,
チェス エ ノンン(ト) ディニェ
祈りは = 私の [否定]=である ふさわしい(→ふさわしくない)

Sed tu bónus fac benígne,
トゥ ヌス ファク ベニェ語末の d の場合の個人差について
けれども あなたは 善良である なさってください = 慈悲深く

Ne perénni crémer*ígne.
ネペンニ クンニェ
  ( * ここで切れる場合は[メル / ンニェ])
...しないように 永劫の(火で) (私が)焼かれる 火で。

Inter  óves lócum praésta,
インテヴェス クム プスタ
(そして)の間に=羊たち(祝福され,神の右に置かれる者) (私の)居場所を 用意してください

Et  ab  haédis me sequéstra,
ディス メ セクウェストラ
そして から=ヤギたち(祝福されず,神の左に置かれる者) 私を 遠ざけてください

Státuens*in párte déxtra.
トゥエン スィルテ クストラ
  ( * ここで切れる場合は[トゥエンス / インルテ])
置くことで に=方 (あなたの)右の


《Confutatis》

Confutátis maledíctis,
コンフティス マレディクトゥス
罪があきらかになり 罪人たちは

Flámmis*ácribus*addíctis,
ンミクリブッ サディクティス
  ( * ここで切れる場合は[ンミス / クリ...][...ブス / アッディク...])
火(複数)に = 激しい かけられる(が)

Vóca me cum benedíctis.
ヴォカ メ クム ベネディクティス
呼んでください 私を といっしょ(の方)に=祝福された者たち。

Óro súpplex* et  acclínis,
ップレク セタックニス
  ( * ここで切れる場合は[ップレクス / エタ...])
私は祈る 膝を屈して そして 体をまげて

Cor contrítum quási cínis:
ル コントトゥム クズィ ニス
心は 悔いている のように = 灰(になったように)。

Gére cúram méi fínis.
ジェラム フィニス
してください 配慮を 私の 最後の(ときの)。


《Lacrimosa》

Lacrimósa díes  ílla,
ラクリディスィッラ
涙が出るような 日だ それは

Qua resúrget ex favílla
ルジェト エクスファヴィッラ
その日には よみがえるだろう から=灰

Iudicándus*hómo réus:
ユディンドゥウス
  ( * ここで切れる場合は[ユディンドゥス / ])
(そして)裁かれることになる 人は = 罪のある。

Húic*érgo párce, Déus.
ルゴ ルチェ ウス
  ( * ここで切れる場合は[イク / ルゴ])
彼(罪人)に対して それゆえ 寛大であってください 神よ。

Píe Iésu Dómine,
イェミネ
慈悲深い イエスよ = 主である

Dóna éis réquiem.
イス クウィエム
与えてください 彼らに 安息を。

Ámen.
メンフレーズ末の n の発音について


❏ Offertorium

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Dómine Iésu Chríste,
ミネ イェズ クステ
主よ イエス ・ キリストよ

Rex glóriae,
クス グリエ
王よ = 栄光の

líbera ánimas
ベラニマス
解放してください 魂(複数)を

ómnium fidélium defunctórum
ミヌム フィリウム デフンクルム
すべての 信心深い者たちの(魂を) = 生を終えた

de poénis*inférni
ペニッ スィフェルニ
  ( * ここで切れる場合は[ペニス / インフェルニ])
から=罰 地獄の。

et  de profúndo lacu:
ッデプロンド
そして から = 深い = 淵

líbera éas de óre leónis,
ベラ アス デレ レニス
(そして)解放してください それら(魂)を から = 口 = ライオンの

ne absórbeat*éas tártarus,
ネアブルベア アス ルタルス
  ( * ここで切れる場合は[ネアブルベアト / アス])
...しないように 飲みこむ それら(魂)を 冥界が

ne cádant*in  obscúrum:
ダン ティノブスルム
  ( * ここで切れる場合は[ダント / イノブス...])
...しないように それらが落ちる に=闇

sed sígnifer sánctus Míchaël
スィニフェル ンクトゥス カエル
そうではなく 旗手である 聖 ・ ミカエルが

repraeséntet*éas
レプレンテ アス
  ( * ここで切れる場合は[レプレンテト / ア...])
導くように それら(魂)を

in lúcem sánctam:
インチェム ンクタム
  (前行とつなぐ場合は[...アッ スィンチェム])
の中に=光 = 聖なる。

Quam*ólim*Abrahae promisísti,
クワ ブラエ プロミズィスティ
  ( * ここで切れる場合は[ム / リ...][ ...リム / ブラエ])
(それは)...のようにです かつて アブラハムに あなたが約束した(ように)

et sémini éius.
エトミニ ユス
そして 子孫に = 彼の。

Hóstias*et préces
スティアッ セレチェス
  ( * ここで切れる場合は[スティアス / エト...])
いけにえ(複数)を そして 祈り(複数)を

tíbi, Dómine,
ティミネ
あなたに 主よ

láudis*offérimus:
ウディッ ソフェリムス
  ( * ここで切れる場合は[ウディス / オッフェリムス])
(それらは)称賛のための(もので) 私たちは(それらを)捧げます。

tu súscipe pro animábus*íllis,
トゥ シペ プロアニスィッリス
  ( * ここで切れる場合は[...ブス / ッリス])
あなたは 受け入れてください のために=魂(複数) = その

quárum*hódie
ディエ
  ( * ここで切れる場合は[ルム / ディエ])
それら(魂)の きょう

memóriam fácimus:
リアム ファチムス
追憶を 私たちはおこなう。

fac*éas, Dómine,
ファケアス ミネ
  ( * ここで切れる場合は[ファク / アス])
...してください  彼らを 主よ

de mórte transíre ad vítam.
ルテ トランスィレ アドヴィタム
死から 移動するように(してください) 生へと。

Quam*ólim*Abrahae promisísti,

et sémini éius.


❏ Sanctus Benedictus 含む)

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Sánctus (3回繰り返し)
ンクトゥス
神聖である

Dóminus Déus Sábaoth.
ミヌス ウス バオト
主は 神(である主は) 軍隊(の)

Pléni sunt caéli et  térra
レニ スント チェリ エッラ
満ちて=いる 天が そして 地が

glória túa.
リア トゥ
栄光で = あなたの。

Hosánna in  excélsis.
ンナ イチェルスィス excelsis の発音について:「エクシェルシス」が日本ではイタリア式発音ということで流布しているが,それは正確には「ソレム修道院なまり」
(賛美のかけ声) で=高いところ(天)。

Benedíctus qui vénit
ベネディクトゥス ウィ ヴェニト
賛美される 者は = やって来る

in nómine Dómini.
インミネ ミニ

において=名前 = 主の。

Hosánna in excélsis.



❏ Pie Jesu(Fauré 版にあり)

Píe Jésu, Dómine,
イェミネ
慈悲深い イエスよ 主よ

dóna éis réquiem
イス クウィエム
与えてください 彼らに 安息を

sempitérnam réquiem.
センピルナム クウィエム
永遠の 安息を


❏ Agnus Dei

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Ágnus Déi,
ニュス
(あなた[=イエス]は)子羊 = 神の

qui tóllis peccáta múndi:
ウィ ッリス ペンディ
あなたは 取り去る 罪(複数)を = 世の。

dóna éis réquiem.
イスス クウィエム
与えてください 私たちに 安息を。

Ágnus Déi,

qui tóllis peccáta múndi:

dóna éis réquiem sempitérnam.
イスス クウィエム センピルナム
与えてください 私たちに 安息を = 永遠の。

❏ Lux aeterna (Communio)

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Lux*aetérna
ルナ
  ( * ここで切れる場合は[クス / エルナ])
光が = 永続する

lúceat*éis, Dómine:
チェア イス ミネ
  ( * ここで切れる場合は[チェアト / イス])
光があたりますように 彼らに(も) 主よ

Cum sánctis túis in  aetérnam:
クムンクティス トゥイス イルナム
とともに=聖人たち あなたの に=永遠に

quía píus*es.
ウィ
  ( * ここで切れる場合は[ウス / ])
なぜなら 慈悲深い(から) あなたは。

Réquiem*aetérnam
クウィエ ルナム
  ( * ここで切れる場合は[クウィエム / エルナム])
安息を 永遠の

dóna éis, Dómine:
イス ミネ
与えてください 彼らに 主よ

et lux perpétua
エトクス ペルトゥア
そして 光が = 永続する

lúceat*éis.
チェア イス
  ( * ここで切れる場合は[チェアト / イス])
(光が)あたりますように 彼らに。



❏ Libera me(以下 Mozart 版にはない)

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

Líbera me, Dómine,
ベラ メ ミネ
解放してください 私を 主よ

de mórte aetérna,
ルテ エルナ
から=死 永遠の

in díe illa treménda:
インディッラ トレンダ
に=日 = その 畏怖すべき

Quándo caéli movéndi sunt
ンド チェリ モヴェンディ ント
...するとき 天も 動かされることになる(とき)

et  térra:
ッラ
  (前行とつなぐ場合は[ン テッッラ])
そして 地も

Dum véneris
ドゥヴェネリス
...とき あなたがやってくる

iudicáre saéculum
ユディクルム
裁くために 世を

per  ígnem.
ニェム
で=火(裁く)。

Trémens fáctus*sum*égo,
メンス ファクトゥ
  ( * ここで切れる場合は[ファクトゥス / ...][...ム / ])
震えている(ように) = させ=られる 私は

et  tímeo,
ティメオ
そして 私はおそれる

dum discússio vénerit,
ドゥム ディスッスィオ ヴェネリト
...とき 取り調べが 来るだろう(とき)

átque ventúra íra.
トクウェ ヴェントゥ
そして やってくる(とき) 怒りが。

Quándo caéli movéndi sunt
ンド チェリ モヴェンディ ント
...するとき 天も 動かされることになる(とき)

et  térra:
ッラ
  (前行とつなぐ場合は[ン テッッラ])
そして 地も

Díes  ílla, díes  írae,
ディスィディスィッラ
日は = その 日で = 怒りの

calamitátis*et misériae,
カラミティッ セトミリエ
  ( * ここで切れる場合は[カラミティス / エト...])
わざわいの そして 悲惨な(日だ)

díes mágna et  amára válde.
ディエス ニャ エヴァルデ
(そして)日 = 偉大で そして 苦い(日だ) とてつもなく

Dum véneris
ドゥヴェネリス
...とき あなたがやってくる

iudicáre saéculum
ユディクルム
裁くために 世を

per  ígnem.
ニェム
で=火(裁く)。


❏ In Paradisum(Fauré 版にあり)

グレゴリオ聖歌としての歌唱例

In paradísum
インパラディズム
天国に

dedúcant  te Ángeli:
ドゥカン ンジェリ
(Fauré 版では dedúcant ángeli[デドゥカン ンジェリ])
導きますように あなたを 天使たちが。

in túo advéntu
イントゥオ アドヴェントゥ
に際して = あなたの = 到着

suscípiant te mártyres,
ピアン ルティレス
迎え入れて あなたを 殉教者たちが

et perdúcant  te
エトペルドゥカン
そして 連れて行きますように あなたを

in civitátem sánctam Ierúsalem.
インチヴィテム ンクタム イェザレム
に=町 = 聖なる (すなわち)エルサレム(に)。

Chórus*Angelórum
ッ サンジェルム
  ( * ここで切れる場合は[ルス / アンジェ...])
合唱隊が 天使たちの

te suscípiat,
ピアト
あなたを 迎え入れますように

et cum Lázaro quóndam páupere
エトクム ザロ クウォンダム ウペレ
そして とともに=ラザロ = かつて = 貧しかった

aetérnam*hábeas réquiem.
ルナ ベアス クウィエム
  ( * ここで切れる場合は[ルナム / ベアス])
永遠の(安息を) あなたが得ますように 安息を。