❏ Introitus
イタリア式発音によるグレゴリオ聖歌としての歌唱例①(Youtube にリンク)
同②(独唱)
Réquiem * aetérnam
レクウィエ メテルナム (語末の m の個人差について)
( * ここで切れる場合は[レクウィエム / エテルナム])
安息を 永遠の
dóna éis, Dómine:
ドナ エイス ドミネ
与えてください 彼らに 主よ。
et lux perpétua
エトルクス ペルペトゥア
そして 光が = 永続する
lúceat * éis.
ルチェア テイス
( * ここで切れる場合は[ルチェアト / エイス])
(光が)あたりますように 彼らに。
Te décet * hýmnus, Déus, in Sion,
テ デチェ ティムヌス デウス インスィオン
( * ここで切れる場合は[テ デチェト / イムヌス])
あなたを 飾るにふさわしい 讃歌が 神よ で=シオン
et tíbi reddétur vótum in Ierúsalem.
エッ ティビ レッデトゥル ヴォトゥム イニェルザレルム
そして あなたに対して 実行されるだろう 誓願が で=エルサレム。
Exáudi oratiónem * méam:
エクサウディ オラツィオネン メアム (この場合の x の個人差について)
( * ここで切れる場合は[オラツィオネム / メアム])
聞きいれてください 祈りを = 私の。
ad te ómnis cáro véniet.
アド テ オムニス カロ ヴェニト (語末の d の個人差について)
のところに=あなた すべての 肉体が やってくるだろう。
❏ Kyrie
グレゴリオ聖歌としての歌唱例
Kýrie
キリエ
主よ
eléison.
エレイソンヌ (フレーズ末の n の発音について)
主よ あわれみたまえ
Christe
クリステ
キリストよ
eléison.
エレイソンヌ
あわれみたまえ
❏ Sequentia (Fauré 版にはない)
《Dies irae》
Díes írae, díes ílla,
ディエッ スィレ ディエッ スィッラ (語末の s の個人差について・l の発音法・r の発音法)
日 = 怒りの 日は = その
Sólvet saéclum * in favílla:
ソルヴェト セクル ミンファヴィッラ
( * ここで切れる場合は[セクルム / イン...])
破壊するだろう 世界を へと=灰燼
Téste Dávid cum Sibýlla.
テステ ダヴィド クムスィビッラ
証しのとおり ダビデ(と) と(の) = 女預言者。
Quántus trémor * est futúrus,
クワントゥス トレモ レスト フトゥルス
( * ここで切れる場合は[トレモル / エスト])
どれほど大きい 恐怖が ある=だろうか
Quándo Iúdex * est ventúrus,
クワンド ユデク セスト ヴェントゥルス
( * ここで切れる場合は[ユデクス / エスト])
...するときに 裁く者が やってきて
Cúncta strícte discussúrus!
クンクタ ストリクテ ディスクッスルス
すべてを きびしく 取り調べようとする(とき)。
《Tuba mirum》
Túba, mírum spárgens * sónum,
トゥバ ミルム スパルジェン ソヌム
( * ここで切れる場合は[スパルジェンス / ソヌム])
ラッパが 驚くような(音を) 響かせ 音を
Per sepúlcra regiónem,
ペルセプルクラ レジオネム
...を通って = 墓場(複数) 各地の
Cóget * ómnes * ante thrónum.
コジェ トムネッ サンテトロヌム
( * ここで切れる場合は[コジェト / オム...][...ネス / アンテ...])
召集するだろう すべての(死)者を の前に=王座。
Mors * stupébit * et natúra,
モル ストゥペビ テトナトゥラ
( * ここで切れる場合は[モルス / ストゥペ...][...ビト / エト])
死も 驚き動きを止めるだろう 自然界も
Cum resúrget creatúra,
クム レズルジェト クレアトゥラ (resurget の s の個人差について)
...するときに よみがえり 被造物が
Iudicánti responsúra.
ユディカンティ レスポンスラ
裁く者に対して 答えてゆくことになる(とき)。
《Liber scriptus》
Líber scríptus proferétur,
リベル スクリプトゥス プロフェレトゥル
本が = 書かれた 持ち出されるだろう
In quo tótum continétur,
インクウォ トトゥム コンティネトゥル
の中に=そこ(本) すべてが 書き収められており
Únde múndus iudicétur.
ウンデ ムンドゥス ユディチェトゥル
それ(本)にもとづいて 世界が 裁かれる。
Iúdex * érgo cum sedébit,
ユデク セルゴ クム セデビト
( * ここで切れる場合は[ユデクス / エルゴ])
審判者が それゆえ ...ときに 座るだろう(ときには)
Quídquid látet, apparébit:
クウィドクウィド ラテト アッパレビト
(つなぐ場合は[ラテ タッパレビト])
どんなものでも = 隠しておいた あらわになるだろう。
Nil * inúltum remanébit.
ニ リヌルトゥム レマネビト
( * ここで切れる場合は[ニル / イヌルトゥム])
なにもない 罰をのがれた = ままでいられる(ものはない)。
《Quid sum miser》
Quid sum míser tunc dictúrus?
クウィド スム ミゼル トゥンク ディクトゥルス
何を 私は あわれであり そのとき (あわれな私は何を)言うことになるか
Quem patrónum rogatúrus,
クウェム パトロヌム ロガトゥルス
どの 弁護者を (私は)頼むことになるのか
Cum vix iústus sit secúrus?
クムヴィクス ユストゥス スィト セクルス
...のときに かろうじてなんとか 正しい者が(でさえ) だろう = 平穏でいられる(ときに)。
《Rex tremendae》
Rex treméndae maiestátis,
レクス トレメンデ マイェスタティス
王よ = 畏怖すべき 威厳に満ちた
Qui salvándos * sálvas grátis,
クウィ サルヴァンド ッサルヴァス グラティス
( * ここで切れる場合は[サルヴァンドス / サルヴァス])
あなたは = 救われるべき者たちを 救う 慈悲をもって
Sálva me, fóns pietátis.
サルヴァ メ フォンス ピエタティス
救ってください 私を 泉(であるあなた)よ = 慈悲の。
《Recordare》
Recordáre, Iésu píe,
レコルダレ イェズ ピエ
思いおこしてください イエスよ = 慈悲深い
Quod sum cáusa túae víae:
クウォド スム カウザ トゥエ ヴィエ
...ということを 私が 原因だ(ということを)= あなたの = (歩んだ)道の。
Ne me pérdas ílla díe.
ネメ ペルダス イッラ ディエ
しないでください 私を ほろぼす(ことを) その 日に。
Quaérens me, sedísti lássus;
クウェレンス メ セディスティ ラッスス
探すことで 私を あなたは座った = 疲れて
Redemísti Crúcem pássus:
レデミスティ クルチェム パッスス
あなたは贖いをおこなった 十字架(の刑)を 苦しむことで。
Tántus lábor non sit cássus.
タントゥス ラボル ノンスィト カッスス
たいへんな 苦難が [否定]=でありますように = 無駄(→無駄になりませんように)。
Iúste Iúdex * ultiónis:
ユステ ユデク スルツィオニス
( * ここで切れる場合は[ユデクス / ウルツィ...])
正しい 審判者よ = 罰の
Dónum fac remissiónis
ドヌム ファク レミッスィオニス
贈り物を してください ゆるしの(贈り物を)
Ante díem ratiónis.
アンテ ディエム ラツィオニス
の前に=日の = 裁きをつける。
《Ingemisco》
Ingemísco, tamquam réus:
インジェミスコ タンクワム レウス
私はうめいてしまう のごとく = 罪人。
Cúlpa rúbet vúltus méus:
クルバ ルベト ヴルトゥス メウス
(そして)罪のために 赤くなる 顔が = 私の。
Supplicánti párce, Déus.
スップリカンティ パルチェ デウス
祈る者に対して 寛大であってください 神よ。
Qui Maríam * absolvísti,
クウィ マリア マブソルヴィスティ
( * ここで切れる場合は[マリアム / アブソル...])
あなたは (マグダラの)マリアを 許し
Et latrónem * exaudísti,
エトラトロネ メクサウディスティ
( * ここで切れる場合は[ラトロネム / エクサウ...])
そして 盗賊を (盗賊の願いを)聞き入れ
Míhi quóque spem dedísti.
ミイ(ミヒ) クウォクウェ スペム デディスティ
私に ・ も 望みを あなたは与えてくれた。
Préces méae non sunt dígnae,
プレチェス メエ ノンスン(ト) ディニェ
祈りは = 私の [否定]=である ふさわしい(→ふさわしくない)
Sed tu bónus fac benígne,
セド トゥ ボヌス ファク ベニニェ (語末の d の場合の個人差について)
けれども あなたは 善良である なさってください = 慈悲深く
Ne perénni crémer * ígne.
ネペレンニ クレメ リンニェ
( * ここで切れる場合は[クレメル / インニェ])
...しないように 永劫の(火で) (私が)焼かれる 火で。
Inter óves lócum praésta,
インテロヴェス ロクム プレスタ
(そして)の間に=羊たち(祝福され,神の右に置かれる者) (私の)居場所を 用意してください
Et ab haédis me sequéstra,
エタベディス メ セクウェストラ
そして から=ヤギたち(祝福されず,神の左に置かれる者) 私を 遠ざけてください
Státuens * in párte déxtra.
スタトゥエン スィンパルテ デクストラ
( * ここで切れる場合は[スタトゥエンス / インパルテ])
置くことで に=方 (あなたの)右の
《Confutatis》
Confutátis maledíctis,
コンフタティス マレディクトゥス
罪があきらかになり 罪人たちは
Flámmis * ácribus * addíctis,
フランミッ サクリブッ サッディクティス
( * ここで切れる場合は[フランミス / アクリ...][...ブス / アッディク...])
火(複数)に = 激しい かけられる(が)
Vóca me cum benedíctis.
ヴォカ メ クム ベネディクティス
呼んでください 私を といっしょ(の方)に=祝福された者たち。
Óro súpplex * et acclínis,
オロ スップレク セタックリニス
( * ここで切れる場合は[スップレクス / エタ...])
私は祈る 膝を屈して そして 体をまげて
Cor contrítum quási cínis:
コル コントリトゥム クワズィ チニス
心は 悔いている のように = 灰(になったように)。
Gére cúram méi fínis.
ジェレ クラム メイ フィニス
してください 配慮を 私の 最後の(ときの)。
《Lacrimosa》
Lacrimósa díes ílla,
ラクリモザ ディエッ スィッラ
涙が出るような 日だ それは
Qua resúrget ex favílla
クワ レズルジェト エクスファヴィッラ
その日には よみがえるだろう から=灰
Iudicándus * hómo réus:
ユディカンドゥッ ソモ レウス
( * ここで切れる場合は[ユディカンドゥス / オモ])
(そして)裁かれることになる 人は = 罪のある。
Húic * érgo párce, Déus.
ウイ ケルゴ パルチェ デウス
( * ここで切れる場合は[ウイク / エルゴ])
彼(罪人)に対して それゆえ 寛大であってください 神よ。
Píe Iésu Dómine,
ピエ イェズ ドミネ
慈悲深い イエスよ = 主である
Dóna éis réquiem.
ドナ エイス レクウィエム
与えてください 彼らに 安息を。
Ámen.
アメンヌ (フレーズ末の n の発音について)
❏ Offertorium
グレゴリオ聖歌としての歌唱例
Dómine Iésu Chríste,
ドミネ イェズ クリステ
主よ イエス ・ キリストよ
Rex glóriae,
レクス グロリエ
王よ = 栄光の
líbera ánimas
リベラ アニマス
解放してください 魂(複数)を
ómnium fidélium defunctórum
オミヌム フィデリウム デフンクトルム
すべての 信心深い者たちの(魂を) = 生を終えた
de poénis * inférni
デペニッ スィンフェルニ
( * ここで切れる場合は[デペニス / インフェルニ])
から=罰 地獄の。
et de profúndo lacu:
エッデプロフンド ラク
そして から = 深い = 淵
líbera éas de óre leónis,
リベラ エアス デオレ レオニス
(そして)解放してください それら(魂)を から = 口 = ライオンの
ne absórbeat * éas tártarus,
ネアブソルベア テアス タルタルス
( * ここで切れる場合は[ネアブソルベアト / エアス])
...しないように 飲みこむ それら(魂)を 冥界が
ne cádant * in obscúrum:
ネカダン ティノブスクルム
( * ここで切れる場合は[ネカダント / イノブス...])
...しないように それらが落ちる に=闇
sed sígnifer sánctus Míchaël
セド スィニフェル サンクトゥス ミカエル
そうではなく 旗手である 聖 ・ ミカエルが
repraeséntet * éas
レプレゼンテ テアス
( * ここで切れる場合は[レプレゼンテト / エア...])
導くように それら(魂)を
in lúcem sánctam:
インルチェム サンクタム
(前行とつなぐ場合は[...アッ スィンルチェム])
の中に=光 = 聖なる。
Quam * ólim * Abrahae promisísti,
クワ モリ マブラエ プロミズィスティ
( * ここで切れる場合は[クワム / オリ...][ ...リム / アブラエ])
(それは)...のようにです かつて アブラハムに あなたが約束した(ように)
et sémini éius.
エトセミニ エユス
そして 子孫に = 彼の。
Hóstias * et préces
オスティアッ セトプレチェス
( * ここで切れる場合は[オスティアス / エト...])
いけにえ(複数)を そして 祈り(複数)を
tíbi, Dómine,
ティビ ドミネ
あなたに 主よ
láudis * offérimus:
ラウディッ ソッフェリムス
( * ここで切れる場合は[ラウディス / オッフェリムス])
(それらは)称賛のための(もので) 私たちは(それらを)捧げます。
tu súscipe pro animábus * íllis,
トゥ スシペ プロアニマブ