Si prega di chiudere la porta [スィプレーガ ディキウーデレ ラポルタ]
ドアは閉めてください
Si prega di... [スィプレーガ ディ]で「…をお願いします・してください」。
掲示として不特定の人にお願いするときの言い方で,次に動詞の不定詞(辞書見出し形)が続く。
chiudere は「閉める」の不定詞,la は女性・単数の定冠詞,porta は「ドア」。
この掲示の裏に USCITA「出口」と書いてあるのが透けて見える。美術館なので,このドアを開けっはなしにしておくと入ってくる人がいて困るわけだ。
文法
Si prega di...「…をお願いします・してください」の prega は pregare(祈る・懇願する)という動詞の3人称単数形・現在の通常(直説法)の活用形。ここでは誰が懇願しているのかはどうでもよい。これを見た人が何かを懇願されているということが大事。
このようにそのことをするとかしないとかいう事実が一番重要で,それを誰がするのかは重要でないときや,誰にでもあてはまることを言い表すときに使うのがこの「si+動詞の3人称の活用形」の構文。
Si prega di non sedersi, per favore [スィプレーガ ディノンセデルスィ ペルファヴォーレ]
座らないようにお願いします
non は否定の語,sedersi [セデルスィ]は「座る」,per favore [ペルファヴォーレ]はこれだけで「お願いします」という日常的な言い方。
なにかをしまっておく箱なのか,座る人間がたくさんいるからこんな掲示が出るわけだ。
SI PREGA DI NON DISTURBARE [スィプレーガ ディノンディストゥルバーレ]
じゃまをしないようにお願いします
(2段目)
disturbare が「じゃまする」。aula studio はここでは大学の「自習室」。